サステナビリティへの取り組み
当社はサステナビリティな社会の実現のため、様々な取り組みを行っております。この取り組みについて、以下ご案内いたします。
1.サステナビリティ経営に向けた当社の考え
当社の経営理念「地域医療に貢献する」は、SDGsが目指す「誰ひとり取り残さない社会の実現」と強く結びついています。
当社は医療を通して「サステナビリティでよりよい社会」の実現を目指しています。医療セグメントにおいて、短期的・中長期的両方の視点で社会課題の解決に取り組むことにより、当社の更なる成長を目指し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
2.サステナビリティを踏まえた当社の取り組み
当社のサステナビリティ経営に関する方針と重要課題への取り組み、および設定目標をご紹介します。
〔 方針①環境に対する方針 〕
当社グループは環境に対する方針で「CO2排出抑制」、そして「省エネルギー」を掲げ、地球温暖化の抑制やCO2排出量の削減に重点を置くなど、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。当社グループでは、「ガソリン・軽油の使用量削減」「電力使用量の削減」「省エネルギー車両への切り替え」によって 、直接的・間接的にCO2排出量前年比減を重点目標に設定し、2050年のカーボンニュートラルが実現できるよう 、引き続き取り組んでまいります。
ガソリン・軽油の年間使用量及びCO2 排出量推移
ガソリン使用量は前年比減となりました。これは、営業車両をガソリン車から省エネルギー車両(ハイブリット車に置き換えを進めており、また急発進・急加速、長時間のアイドリング運転抑制などの安全運転啓発等によるものと推察します。2025年5月には、当社グループの山下医科器械が五島営業所にてEV車両を導入しており、これらSCOPE1(直接的排出)に対する取り組みを引き続き実行し、前年比CO2排出量減を継続的に達成できるよう努めます。
| 年度(6月~5月) | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| ガソリン使用量(L) | 595,661 | 591,793 | 598,977 | 588,674 | 587,730 |
| 軽油使用量(L) | 27,853 | 27,468 | 26,313 | 24,179 | 22,597 |
| CO2排出量(t-CO2) | 1,453 | 1,443 | 1,457 | 1,428 | 1,421 |
※CO2排出量は、環境省「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」に基づき算出。

| 年度(4月~3月) | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 総保有台数 | 467 | 467 | 479 | 466 | 512 |
| うち省エネルギー車両 | 66 | 71 | 82 | 87 | 104 |
| 省エネルギー車両割合% | 14.1% | 15.2% | 17.1% | 18.7% | 20.3% |
年間電力使用量及びCO2 排出量推移
各センターにおける年間電力使用量は、こまめな消灯、業務見直しによる効率化などによって前年比減に伴い、CO2排出量もまた前年比減を続けておりました。しかしながら、2024年度は前年比増に転じており、これは熱中症対策の一環として導入したスポットクーラー使用が要因として挙げられます。熱中症は、労働安全衛生規則で対策を義務付けられており、今後も当社グループの働き方改革と連動し、検討していくべき事案と考えております。引き続き電力使用量の削減に努め、2025年度においては、SCOPE2(間接的排出)となるCO2排出量前年比減を目標といたします。
| 年度(4月~3月) | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| CO2排出係数 | 0.00048 | 0.00038 | 0.00046 | 0.0004 | 0.00043 |
| 年間電力使用量(kWh) | 526,476 | 516,619 | 478,088 | 434,564 | 553,804 |
| CO2排出量(t-CO2) | 252 | 197 | 221 | 175 | 238 |
※CO2排出量kg=電力使用量(kWh)×CO2排出係数(kg-CO2/kWh)
※年間電力使用量は、福岡SPDセンター・長崎物流センターの合計。
※CO2排出係数(t-CO2/kWh)は九州電力発表による。2024年度のみ全国平均代替値)


〔 方針②社会に対する方針 〕
当社グループは、社会に対する方針で「価値創造に貢献できる高い専門性を持つ人材育成」「多様性のある人材活用」を掲げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。国内外において、健康や福祉、人権・貧困、都市と暮らし、ジェンダー平等や教育などさまざまな社会課題が顕在化しており、ヘルスケア領域を主軸に社会インフラを担っているという事業特性上、この課題は取り組まなければならないことであり、果たすべき役割も大きいものと考えます。当社グループでは人事ポリシーを制定し、経営戦略と一体になった人事を実践し、未来を切り開く持続成長可能な人材の育成を行っています。
また、女性活躍推進法における一般事業主行動計画(2025年~2030年)では、新卒採用における女性社員の比率を30超とすると目標を設定しております。
これらを踏まえ、当社グループは2027年5月期を最終年度とする中期経営計画にある、人的資本を中心とした積極的な成長投資を行い、多くの従業員が活躍できる場を創出します。
ダイバーシティ&インクルージョン推進
当社では、持続的な成長と企業価値向上のために、多様な価値観を尊重することが重要と考え、様々な人材が活躍できる職場環境を整備しています。女性が職業生活で希望に応じて能力を発揮し、活躍できる環境の整備に努め、広く活躍の機会を提供していきます。
| 当社年度(6~5月) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 全従業員に占める 女性の割合 |
47.9% | 45.6% | 46.7% |
| 全従業員数 | 952 | 997 | 1,001 |
| うち女性 | 456 | 455 | 467 |
| 当社年度(6~5月) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 新卒採用に占める 女性社員の割合 |
30.0% | 35.0% | 44.4% |
| 新卒採用者数 | 10 | 20 | 18 |
| うち女性 | 3 | 7 | 8 |
| 当社年度(6~5月) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 全管理職に占める 女性社員の割合 |
6.1% | 5.1% | 4.7% |
| 管理職数 | 114 | 118 | 129 |
| うち女性 | 7 | 6 | 6 |
| 当社年度(6~5月) | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|
| 男性労働者の 育児休業取得率 |
31.8% | 18.2% | 53.3% |
〔 方針③ガバナンスに対する方針 〕
当社は、ガバナンスに対する方針で「コンプライアンス遵守」「高度な倫理性に根ざした事業活動」を掲げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
当社は、医療セグメントを担う企業として、公的役割も担っているという事業特性を認識した行動が求められています。
当社では、「コンプライアンス遵守」「高度な倫理性」を重点課題として掲げ、役員および従業員が社会課題に取り組むことができるよう、毎年度定期的に教育訓練や理解度向上に向けた活動を実施します。
コンプライアンス体制
当社は、コンプライアンスを実践するにあたって基本方針を制定し、また役員および従業員の判断基準となる行動指針を設けています。経営トップをはじめとする全取締役は、コンプライアンス経営の推進に取り組み、この倫理観・価値観をグループ全体で共有し、実践するものとしています。
