

「山下医科器械店」
を創業
1926年、戦後の復興が始まる前の混沌とした時代に、一人の男が未来への希望を胸に立ち上がった。山下忠次郎――医療の進歩を支え、地域の健康を守るという使命感を抱き、佐世保の地に山下医療器械店を創業。その想いは、小さな店舗から地域へ、そして時代を超えて大きな歩みへとつながっていく。

混乱と悲劇の嵐が吹き荒れる激動の時代。戦争による荒廃や社会の変化に翻弄されながらも、社員全員が力を合わせ、決して希望を手放すことはなかった。「この困難を乗り越え、必ず再び立ち上がる。」そんな強い意志のもと、山下医療器械店は株式会社へと生まれ変わった。この再出発が、さらなる成長への大きな礎となる。

時代の波が押し寄せ、次々と新しい技術やニーズが生まれる中、さらなる飛躍を目指して社名を「山下医科器械株式会社」へと変更。私たちは、常に挑戦の歩みを止めることはなかった。

医療の現場に寄り添い、支援の輪を広げるべく、長崎支店を新たに開設。さらに、日立レントゲンの取り扱いを開始し、最新の医療技術を地域へ届ける体制を整えた。強い信念を胸に、地域医療への貢献を強化していく。

佐世保・四ケ町を襲った大火により、山下医科器械の本社社屋は焼失した。
しかし、この危機に直面しても歩みを止めることはなかった。
強い意志と団結力のもと、即座に光月町に仮営業所を設置し、事業の継続を実現。逆境を乗り越えたこの経験は、後の成長と飛躍への礎となった。

山下医科器械は焼失した本社を再建し、新たな本社社屋を落成。同年、創業45周年を迎えた記念式典では、これまでの歩みを振り返りながら、次の時代へと進む決意を新たにした。再建の象徴となるこの新社屋は、未来への希望と挑戦の場となった。


医療の現場に欠かせない物品供給体制を独自に確立し、他社との差別化を図りながら事業を拡大。質の高いサービスを提供することで、ついに九州トップクラスの医療器械ディーラーへと成長を遂げた。

技術革新が進む中、山下医科器械はファイバースコープの販売を開始。さらに、理化学機器の分野へも本格的に進出する。

医療現場の多様なニーズに応えるため、福岡営業所を新設し、佐賀営業所を新築移転。さらに、医療ガス設備工事事業を開始し、サービスの幅を大きく広げていった。
山下医科器械は着実に、地盤を固めながら拡大への歩みを進めていく。

長年にわたる医療への貢献が認められ、創業者・山下忠次郎は長崎県知事より薬事衛生業務に対する感謝状を授与される。この出来事は、社員一人ひとりに強い誇りを与えた。

医療器械業界の発展に寄与し、国民医療の向上に尽くした功績が認められ、山下忠次郎は日本医科器械商工団体連合会より表彰を受ける。「医療業界を支える存在として、これからも医療の未来に貢献していく」―その想いが新たな原動力となった。

療器材商業同業公会姉妹調印式
(アジアメディカルショー)
山下医科器械は、九州医科器械組合連合会の一員として、台湾・台北市医療器材商業同業公会との姉妹調印式を実施。
この提携は、日本と台湾の医療機器業界をつなぐ大きな架け橋となり、国境を超えた連携が医療の未来を切り拓く新たな一歩となった。

新しい時代のニーズに応え、医療機関の物品管理を一括して請け負うSPD事業を開始。「医療従事者が本来の業務に専念できる環境を整える」という想いのもと、現場の効率化を支える新しい挑戦が始まった。

雲仙岳の噴火災害に際し、山下医科器械は被災地の医療支援に尽力。地域医療を支える企業として、医療機関のサポートを行い、その貢献が高く評価された。
災害時における迅速な対応と、医療支援の重要性を再認識した。


1997年6月、山下尚登が代表取締役に就任。山下医科器械はさらなる成長と進化を遂げるべく、新たな一歩を踏み出した。
高度な医療ニーズに応えるため、専門性に特化した事業を推進。さらに、いち早く医療情報分野への取り組みを開始し、トータル・メディカル・サポート体制の構築を進めていった。この挑戦が、新たな価値を生み出していく。

- TMSセンター開設
医療の物流を支える中枢として、佐賀県鳥栖市にトータルメディカルサポートセンター(TMS)を開設。「地域に根ざし、医療の現場に迅速に対応する」――これを実現する新たな拠点が誕生した。

ショールームを開設
佐賀県鳥栖市にあるTMSセンター内に、多機能ショールームを開設。
最新の医療機器やシステムを直接体験できる場を提供し、医療現場のニーズに応える新たな価値を創出した。

創業から80年、積み重ねてきた信頼と実績が評価され、ついに東証二部に上場。この瞬間は、山下医科器械にとって歴史的な出来事となった。

再び代表取締役社長に山下尚登が就任
想定を超えて厳しくなる経営環境のもと、収益構造再構築をはかるべく10テーマを掲げた新中期経営計画「Re-Growth10」を発表。


広島県福山市に東手城ヘルスケアモールを開設。医療を超え、地域全体の健康づくりを支える新しい試みがスタート。地域社会に根ざしたさらなる挑戦が始まった。

- 鳥栖SPDセンター開設
医療現場をより効率的に支えるため、佐賀県鳥栖市にSPDセンターを開設。「必要な物品を確実に届けることで、医療の質を支える。」その使命感を胸に、新たな一歩を踏み出した。


- 長崎TMSセンター完成
物流から物品管理までを一元化し、医療機関への迅速かつ的確な支援を可能にする長崎TMSセンターが完成。「地域医療の未来を支える拠点となる」――その決意を胸に、新たな時代への歩みを進める。

行う企業に与えられる「えるぼし」認定
の最高位3段階目を取得する
山下医科器械は、女性の活躍推進に関する優れた取り組みが評価され、「えるぼし」認定の最高位(3段階目)を厚生労働省より取得。企業としての多様性を尊重し、誰もが活躍できる環境づくりを推進した。

となりうる事業者として、
「地域未来牽引企業」の選定を受ける
山下医科器械は、経済産業省より「地域未来牽引企業」として選定される。
医療を通じた地域貢献の歩みがさらに確かなものとなった瞬間だった。

6年連続で全国健康保険協会(協会けんぽ) 福岡支部より「健康づくり優良事業所『ゴールド』認定」を受ける
健康経営への継続的な取り組みが評価され、「健康づくり優良事業所『ゴールド』認定」を6年連続で取得。社員一人ひとりが安心して働ける職場環境の整備に、引き続き力を注いでいく。

「健康経営優良法人認定制度」において
「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に4年連続で認定される
山下医科器械は「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に4年連続で認定。働く環境の改善を重視し、持続可能な経営を推進し続けている。